最近、テレビ出演する芸能人に限らず、読者モデルや地域アイドル、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムのフォロワーが多くいる人など、個人で影響力を持つ人(インフルエンサー)も多くなってきました。
それにともなって、掲示板への嫌がらせの書き込みや、誹謗中傷、ネット上でのつきまといといった被害も増えています。
2016年12月に改正された「ストーカー規制法」では、SNSやブログへの連続投稿もつきまとい行為として定義されました。
される方って「自分が悪いのでは?」「もう活動を辞めてしまおうかな」と気持ちがふさぎ込んでネガティブな気持ちになってしまいがちです。しかし、本来はあなたに危害を加える相手が悪いはずですよね。
ではなぜ、ネットであなたに付きまとうのか?
それは良くも悪くも「あなたの存在が気になるから」
好き、恋愛感情が芽生えた、付き合ってほしい、関係を深めたい、発言がムカつく、過去に嫌な対応をされたなど理由はさまざま。
さらに、やっている方は
「コミュニケーションのひとつ」
「あなたが煽るから悪い」
「こんなにあなたのことが好きなのになんでわかってくれないんだ!」
と自分が悪いことをしているとは思っておらず、一方的に自分の考えや気持ちを押し付けていることが多いのです。
本来なら、誹謗中傷、つきまといなどしてほしくないのですが、なくならないのが現状です。
では具体的に日常生活においてSNSを使うときに気をつけておきたいことをまとめてみました。
ネットストーカーへの具体的な対策
1・「~~なう」は時間をずらして投稿!
ツイッターでは「今○○というお店で、こんなの食べてるよ~」「今ここで遊んでるよ~」と投稿する文化があります。
講演会やイベントの内容をより多くの人に知ってもらうために、実況ツイートをする機会もあります。
もし、「~~なう」の情報を嗅ぎつけて、ネットストーカーが現れるかもしれません。
できればつきまとい、鉢合わせを避けるために、その場を離れてから投稿するようにしてください。
2・位置情報はOFFにする
携帯電話の位置情報、ツイッター内での位置情報の設定をOFFにしておいてください。
位置情報をOFFにすることで、今あなたがどこにいるか知られることは格段に減ります。
位置情報の設定は、下の画像を参考にして確認してみてください。
1.タイムラインで自分のアイコンをクリック
2.設定とプライバシーを選択
3.プライバシーとセキュリティを選択
4.ずっと下の方に、正確な位置情報を確認
無効になっていればOK。有効になってる場合は、正確な位置情報を選択して、次の画面で「正確な位置情報」のチェックを外します。
3・自宅まわりでの投稿は控える
「これからお仕事行ってきます!」
「これから旅行に行きます!」
と自宅まわりや最寄り駅からの投稿はできるだけ控えてください。
小さな看板、マンホールの模様、駅名、駅舎のつくり、バス停などから、普段どのあたりで生活しているのか、わかります。
4.1不快なメッセージやリプライが来た場合は、まずはミュート
不快なメッセージやリプライが来た場合、「ミュート」機能を使います。
不快に思うワードのみミュートもできますし、タイムラインに表示したくない人をまるまるミュートすることもできます。
せっせとお相手が投稿への返事をしても、タイムラインには表示されません。
不快なメッセージはそれを見るだけでも気持ちが悪いもの。
意図的に見えないようにするだけで、ずいぶんと心の負担も減ります。
4.2不快なメッセージやリプライが来た場合は、報告
もう一つの方法は、不快なメッセージやリプライが来た場合、すぐにブロックまたは(運営者に)報告する方法です。
ただ、ブロックされたことは相手に表示されるため、逆上してさらに危害を加える可能性もあるので、気をつけてください。
ブロックしたいアカウントの右上に3つ縦並びで「・」があります。
そこを押すと、一番下に「報告」というのがあります。
報告を選択すると上のような表示が出るので、該当するものを選んでください。
5・ちょっと怖いなと思ったら、とりあえず警察に相談
もし実際に、身の危険が及ぶかもと思った場合、あなたの住所地を管轄する警察署に相談をしてください。
犯罪性、緊急性が低いということで、具体的な捜査に入らなくても、相談したという実績を作っておくことが大事です。
また専用ダイヤル#9110では、緊急ではないが犯罪被害につながるような相談を受け付けています。
「警察に相談しても相手にしてくれない」と悲観せずにぜひ活用してください。
6・いよいよヤバいかなと感じたら弁護士にも相談
それでも日常生活や仕事に大きな影響が出た場合、弁護士へ相談してみてください。
知り合いに弁護士がいない場合は、各都道府県に弁護士会がありますし、法テラスといって法律無料相談や弁護士費用などの立替えを行ってくれるところもあります。
弁護士に相談するメリットは、内容証明郵便の作成・送付をすることで相手に事の重大さを知ってもらい、さらなる被害を止めることができます。
さらにつきまとい行為で受けた被害を金銭的に請求することも可能になります。
さいごに~ネットストーカーは女性に限らず誰もが被害者になってしまう恐れがある
ネットストーカーの被害を受けるのは、女性が圧倒的に多いです。
しかし、2018年6月に福岡県でネットの書き込みをめぐって、男性が刺殺される事件も起こっています。
もちろん危害を加える相手方が悪いのは言うまでもありません。
しかし、少し注意を払うことで、トラブルを避けることもできます。
この記事が快適なネットライフを送れるよう、参考になれば幸いです。
※アイキャッチ画像フリー写真素材ぱくたそ