こんにちは、和歌山ブロガーきゃろたまです。
和歌山市駅が新しく生まれ変わるということで、別れを惜しんできました。
2017年7月15日からは改札口も変わります。
新しく駅ビルもできるワクワクと慣れ親しんだ風景がもうなくなる寂しさが半分ずつ入り混じった複雑な心境です。
今回はかつて「和歌山」と名前が付いた駅について調べてみました。
かつて4つもあった「和歌山」駅
現在、和歌山という文字を使う駅は、和歌山駅と和歌山市駅の2つですが、1942年まで「和歌山」と名前がつく駅が4つもありました。
東京で言うならば、御徒町・上野御徒町・仲御徒町・新御徒町といった感じでしょうか。
当時の人は、すごくまぎらわしかったことでしょう。
では、解説していきます。
まず最初に開業したのが、現在の紀和駅と名前が変わってしまった旧和歌山駅。
1898年、紀和鉄道(現在の和歌山線)の駅として和歌山駅が開業します。
紀和鉄道は、現在のJR西日本和歌山線の前身となる路線です。
続いて開業したのが、和歌山市駅。
1903年、大阪なんば方面から紀の川鉄橋を架けて南海鉄道(南海電鉄)が延伸し、和歌山市駅が開業します。紀和鉄道も利便性を考えて、和歌山市駅まで線路を伸ばします。
和歌山市加太から和歌山口駅(和歌山市北島)まで加太軽便鉄道(のちに加太電気鉄道と名前を改める)が1912年に開業、さらに1914年には和歌山市駅と寄り添う形で新しい和歌山口駅が開業します。
1942年に加太電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、和歌山口駅も和歌山市駅に統合され、和歌山口駅は消えてしまいました。
1924年には、紀勢西線(現在の紀勢本線)が箕島駅まで開業すると中間駅として、東和歌山駅(現在の和歌山駅)が開業しました。また、阪和電気鉄道も東和歌山駅まで乗り入れ、南海鉄道とのサービス合戦が繰り広げられます。
和歌山市内に3つも4つもあった「和歌山」が付く駅も、1968年に和歌山ステーションデパートが東和歌山駅にできたことをきっかけに、東和歌山は和歌山駅に、和歌山駅は紀和駅に名前を変えました。
和歌山市駅は南海の駅!和歌山駅はJRの駅!と覚えておけばOK!
和歌山市駅と和歌山駅、慣れてしまえば判別は簡単ですが、県外の人にとってはなかなかわかりにくものです。
和歌山市駅は南海の駅、和歌山駅はJRの駅ととりあえずは覚えてください。
そしてもち間違った場合は、和歌山市駅と和歌山駅をむすぶバスがあるのでそれに乗ってください。かかる時間は約20分です。
和歌山市駅ビルとももうすぐお別れ
現在の和歌山市駅の駅ビルは、1972年に建てられたもので、2017年から3年かけて新しい駅ビルが建設されることとなっています。きゃろたまは和歌山大学に通っていたので、学生当時は和歌山市駅からバスに乗って通学していました。
わたしが大学生だった20年前は、和歌山大学周辺は山しかなかったし、駅ができるできると言われていたものの、和歌山大学前駅ができたのは2012年なので、この景色にはとても愛着があります。
2017年6月30日にて南海そばも閉店!
改札口を出て右手にある「南海そば」。こちらも駅の改修工事にともなって6月30日にて42年間の営業に幕を下ろしました。
最後の1杯ということで冷やしたぬきそばを食べました。食べ終わってから撮影の許可を店員さんからもらい、1枚パシャリ。「長いあいだお疲れ様でした。」と声をかけるとにっこり笑顔で見送ってくださいました。
みなさんも今のうちに古い建物が気になったら写真に収めておいてくださいね。