こんにちは、和歌山ブロガーのきゃろたまです。
みなさんはスマートフォンで自分を撮影する「自撮り」しますか?
わたし、すごく自撮りが苦手です。どうしても疲れてそうな顔になってしまうんですよね。このブログのアイキャッチ画像を最高齢のドリーマーくんと撮ってみました。
今回紹介する『インカメ越しのネット世界』を書いたりょかちさんは「自撮ラー」を名乗り、とっても可愛い自撮りをSNSに投稿しています。
そして、りょかちさんをはじめ20代の女性たちが、日々どのようなことを感じながらインターネットを使っているか知りたい40代男性の方にオススメです!
りょかちさんのプロフィール
IT企業の社員として働く傍ら、通称「自撮ラー」を名乗り、SNSに自撮りをアップし続ける自撮り女子。若者文化やセルフィーアプリに関心を持ち、自撮りを始めとするインターネット文化についての取材も多数受ける。1992年生まれ。京都府出身。
『インカメ越しのネット世界』より
りょかちさんを知ったのはTwitterで、可愛らしい自撮り画像が夜な夜な流れてきてフォローしたのがきっかけでした。
ペーパーバック版を購入したのは形あるものとして持っておきたかったから
この『インカメ越しのネット世界』は一般の本屋さんでは売っていません。
電子書籍kindleかAmazonを通してペーパーバッグ版を買うことになります。
以前オンラインサロン「ちゅうつねカレッジ」で、はあちゅうさんが「本の雑貨化(グッズ化)」が進むであろうという話をされていました。この『インカメ越しのネット世界』は単なる読み物にとどまらず、りょかちグッズとして欲しい!と思って購入しました。
そして通常の文庫本に比べて重くなく、電車やバスの中でサクッと読める分量。
時折Twitterで流れてくる「りょかちと○○しよ?」を擬似体験できます。
さらにあとがきはLINEで送られてくるという…なんと斬新な!
自撮りすること自体がコミュニケーションであるということ
わたし、観光地に行く時は必ず一眼レフカメラを持っていきます。
2,3年前なら「すみません~撮ってもらっていいですか?」ってスマホやらデジカメやら渡されていつの間にか行列ができていたりしました。
でもここ最近は、こちらから「撮りましょうか?」と声をかけても「結構です(No thank you!)」と言われることが増えきたんですね。
これってなぜ?と思っていたのですが、この本を通してその答えに一歩近づきました。
自撮り自体が一緒にいる人たちのコミュニケーションを生み、アプリを通じて笑いを生んでいるということなんですね。
そう考えるともうわたしのような一眼レフおじさんの出る幕はなくなっていきそう…。
大阪ミナミの道頓堀で、写真撮りまくりな外国人をカフェの窓から観察。旅行って買い物とかじゃなくて、写真をとる旅、景色をシェアする旅に変わってるって実感。旅サロンに参加して、旅の目的を考えるようになった。#旅サロン
— 荒木千秋(ちゃこ) (@chyakoko) 2017年8月3日
ちょっと言いにくいことが言えるのもSNSのおかげ
SNSではこうなりたいと思うちょっと背伸びした自分をアピールすることの方が多いと思うのですが、その逆で現実世界ではちょっと恥ずかしいことやいいにくいことを表現できるのもSNSのいいところで、りょかちさんは「逆ブランディング」という表現を使っています。
わたしに当てはめると「まじめそう」とか「優しそう」って言われる反面、「人を寄せ付けない」と言われたこともあります。人によってイメージされた自分を時に息苦しく感じることがあり、このイメージをどうやって壊そうかも結構悩みます。
現実世界で下ネタ砲をぶっ放そうもんなら白い目で見られるしね…。
ちなみにりょかちさんの深夜のツイートは「戦略的メンヘラ」&「ソーシャルキャバ嬢だそうです。これももしかして「逆ブランディング」?と思ってしまいました。
戦略的メンヘラって、りょかち本に書いてた「逆ブランディング」ってやつなのかな~と思った夜更け過ぎ☆彡#りょかち本 https://t.co/yjamE34Gcx
— きゃろたま(まつもとたかひで) (@usagiwaka) 2017年6月29日
さいごに~VALUのリリースで作家文化圏も築かれていく
特別付録には、はあちゅうさんとの対談も掲載されています。
その中で「実験を繰り返して宗祖になりたい」とりょかちさんが語っていて、もう早くもその夢が叶いつつあるんじゃないかなと実感しています。
先日、VALUというインターネットサービスがリリースされました。
このサービスは、SNSのフォロワー数で自分の価値(時価総額)が決められて、株式の模擬版「VA」を売買できるんですね。
わたしもさっそくりょかちさんのVALUを買いました。
出版不況といわれているけれど、これから作家さんと私たち読者の距離がどんどん近くなり、応援したいと思う作家さんと本以外でも繋がれる、そしてこれから手にする本も読むこと以外の楽しみもどんどん増えていく、そんな1冊です。
- 作者: りょかち
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: Kindle版
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