ちょうど1週間前の2017年12月14日。
先のブログでは、ルノアールでお会いしたライターさんのお名前をふせていました。
アンニュイなアイキャッチ画像ではじまる彼女の記事。
でも読みすすめていくうちに彼女の書いた文章に引きこまれ、だんだんと心が温かくなっていく自分がいます。
きっと彼女の記事を見て「こんどの休日ここに行こうよ!」とデートの行き先を決めた人も多いはず。
申し遅れました。和歌山ブロガーのきゃろたまです。
大阪梅田からJRを使って1時間半。なんばからだと南海本線を使って1時間で和歌山市に着きます。
ちょっと距離感つかめないでしょうか?
新宿駅から電車だと青梅市、あきる野市、狭山市あたりが1時間圏内。
近いようで遠い、遠いようで意外と近い「和歌山」。
そして待ちに待った2017年12月21日木曜日。
女神が和歌山にやってきました\( 'ω')/
笑顔がかわいすぎる~~~~~~~~!!
紹介しよう!
中馬さりの(ちゅうまんさりの)さん
本州最南端!和歌山県、古座川にきています。
— 中馬さりの🍎温かいもの模索中 (@chuuuuuman) 2017年12月19日
全国ご当地バーガーで1位を受賞したのも納得な鹿肉のハンバーガー。修正なしでこんなにも綺麗な川!
極めつけが同じ20代の子たちが作ってるエディブルローズ。
100年、200年後のことを考えて土に還るものだけで農業する……最高にロックじゃない?! pic.twitter.com/m8shVO2QQl
東京都生まれ。夜ふかしとお酒が大好きな20代を代表するライター。
現在は、理想の生き方と働き方をもとめ、旅をしながら仕事をしている。
ブログ:chuman.info | 旅するフリーライター中馬さりの公式ブログ
note:中馬さりの|note
掲載メディア:ロカフレ、SPOTのほか美容医療メディアなどで執筆。
はじめての和歌山で古座川町ってかなり難易度高いところせめましたね
そうなんですよ。山側に行くバスの本数が少なくて大変でした。なので車で案内してもらうのとても助かります。
ではなんでも言ってください!
中馬さんのご希望は…
・地元の人がよくいくところ
とめっちゃざっくりな希望ですが、今回はわたしが20代のときに4年間仕事でまわった「日高(ひだか)地方」をご案内します。
和歌山県日高地方とは?
和歌山県中部に位置し、御坊市を中心に美浜町、日高町、由良町、日高川町、印南町(いなみちょう)、みなべ町と田辺市の旧龍神村(りゅうじんむら)地域をひっくるめて「日高地方(ひだかちほう)」といいます。
ざっくりいうと「梅」の産地がこの日高地方。
管内出張が多かったので今でもほとんどの道を覚えていますし、先輩や上司においしいところたくさんつれってもらいました。
和歌山市内から約1時間で御坊市に到着
地元のソウルフード「せち焼き」を食べる
午前10時、和歌山市内で中馬さんと合流して、海南インターから高速道路をつかい、約1時間で御坊市に到着。
まず最初の目的地「元祖せち焼き やました」へ。
みなさんせち焼きって聞いたことあるでしょうか?
材料は焼きそば+たまご2個。
見た目はお好み焼きによく似ているんです。
で、作り方はもんじゃ焼きによく似ています。
でも、お好み焼きでもなく、もんじゃ焼きでもなく、せち焼き…。
ではお店のおばちゃんに作っていただきましょう!
まずはきゃべつ、肉、イカなどの具材とともに焼きそばを作ります。
真ん中にぽっこり穴を作ります。
その中にたまごを落とします。
(1人前2個です)
ここからせちがいます。
せちがうとはこのあたりの方言で「混ぜる・ぐちゃぐちゃにする・人をからかう」という意味。
初代店主・山下夏子さんがお客さんに「やきそば、卵でせちごうて」との注文を受け作ったのが始まりとされています。
形を円形に整えて、両面を焼きます。
さいごにソースとマヨネーズ、青のり、粉カツオを振りかけてできあがりです。
小麦粉を使っていないから、お好み焼きよりも軽い食感で、麺にからまったたまごがふわっとしています。
使っている鉄板は30年以上使っているのだとか。
鉄板まわりが熱くなるので、携帯やスマートフォン、タブレットをつくえの上に置いておくのは危険!
パパっと撮影したら、カバンへしまっておいてください。
きゃろたまさん、めちゃめちゃおいしかったですよ!焼きそばがふわふわした口当たりで不思議な食感でした。
満足していただけて良かったです。ぼくがこの近くで勤めていたときは道の向かい側の小さな古いお店だったんです。でもいつも店内は満員で。今日も早めに来てよかったです。
御坊駅から日本最短のローカル線「紀州鉄道」に乗車
JRきのくに線御坊駅は市街地のはずれに作られたため、御坊駅と市街地をむすぶ路線としてつくられたのがこの「紀州鉄道」。
全長2.7㎞で「日本一短いローカル線」として地元の方はもちろん、鉄道ファンの間でも有名な路線です。
ワンマン運転で料金を現金で料金箱に入れるため、御坊駅でのきっぷの販売はありません。ちなみに運賃は御坊駅から終点西御坊駅まで180円。
JRの駅員さんにひとこと声をかけて、0番のりばへどうぞ。
11:52に御坊駅を出発、12:00に終点の西御坊着なので、平均時速約20㎞という自転車なみのゆっくりとしたスピードで走ります。
さ、折り返して御坊駅へ行こうと思ったら…つぎの列車は13:10。
誰だよ…30分に1本走ってるって嘘ついたやつは…
中馬さんすみません、折り返しまであと1時間ちょっとあるのですが、御坊の街並みを見ながら歩いて御坊駅にもどっていいですか?
はい、ついていきます!
(めっちゃ優しい~~)
紀伊御坊駅には、昔紀州鉄道でつかわれていた車両があり、内部では軽食とたこ焼きが販売されています。
この汽車が走っていたころに撮った写真がメモリに残っていたので掲載しておきますね。
市名の「御坊(ごぼう)」は、織田信長と戦った浄土真宗本願寺派の日高別院がこの地につくられたことがはじまりです。
お寺の中に幼稚園があるので、日中お寺の表門は閉じられています。
写真撮りたかったのにな…。
西御坊駅から松原通りを東に歩くと日高別院の裏側につきあたります。
右に曲がって、すぐ左側に入る小道を歩くと日高別院の表側に。
日高別院から北側に大正から昭和初期にかけての古い建築物が今ものこっています。
雰囲気だけ楽しみながら歩けば西御坊駅から御坊駅まで徒歩約1時間。
御坊寺内町あるきの詳細は、御坊市のホームページを参考にどうぞ。
約4kmの海岸と松林がつづく煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)
街歩きの途中、南海堂さんで和菓子を買って、つぎにご案内したのがこちら!
煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)
煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)は、和歌山県日高郡美浜町にある海岸。
周辺は煙樹海岸県立自然公園に指定されている。
太平洋に臨み日高川河口から約4kmにわたり弓なりに砂利の海岸が続く。背後には初代紀州藩主徳川頼宣が防潮林として植えさせたという松林がある。
日本の白砂青松100選に選ばれている。
この日はとても穏やかで、プチプチと玉砂利が波に洗われる音が聞こえました。
ちなみに煙樹ヶ浜は、急に深くなるので遊泳禁止となっています。
ゆっくり人生について語りたいとき、ちょっと時間が余ったから海が見たくなったときにおすすめの場所です。
ちょ、ちょ、ちょっと…写真撮っていいですか??
あ、は、はいいいですよ…。
いや、もう、かわいすぎる…
きゃろたまさんも撮っちゃいました。
さいごに360°カメラTHETAで撮影!
https://narezushi.theta360.biz/s/f54cbdd4-e98a-11e7-974b-06eacaa1bda6-1
煙樹ヶ浜からすこし車を走らせると、潮吹岩があります。
ふだんは何のへんてつもない磯場ですが、台風で海が大荒れのとき、勢いよく海水が「プシュー」と噴水のように吹き上がります。
背後、こっそり撮っちゃいました。
太平洋への入り口 日ノ御埼
煙樹ヶ浜に来たならちょっと足をのばして行ってほしいところが、紀伊水道と太平洋の境目にあたる「日ノ御埼(日ノ岬・ひのみさき)」
高台から眺める海、とてもきれいです。
風が海のうえをわたっていく様子が見えますね!なんだかやさしい感じがします。
インスタ映えする白い海岸・白崎海岸
日ノ御碕から海沿いに車を走らせると、2017年大河ドラマ『おんな城主直虎』の最終回にちょろっと出てきた「比井(ひい)の浜」があります。
(ちなみに日高の浜は存在しません。)
比井保育園の裏側にあるのが、この地方をおさめていた湯川氏のお城跡「天路山城跡(てんじやまじょうあと)」です。
また比井周辺の民宿では冬の時期にクエ料理が提供されています。
中馬さんがちょっとおやすみの間に、石灰岩でできた白い海岸「白崎海岸」に到着。
以前カフェがこの公園内にあったのですが、残念ながら2017年10月30日で閉店。
この日は道の駅の売店もなぜか閉まっていました。
うん、ちょっと休憩にお茶したかったんだけどね…。
全天球カメラTHETAをつかって撮影した360°画像はこちら↓
https://narezushi.theta360.biz/s/497af284-e942-11e7-8fe7-0a98a95454ba-1
冬限定 あらぎ島イルミテラスへ
時間は午後3時。
有田川町にある棚田「あらぎ島」がライトアップされているとのことで、ちょっと白崎海岸から足をのばして、車を走らせました。
途中でJAありだが経営する産直「ありだっこ」に立ち寄り、旬のみかんを調達。
各農園によって味も大きさも違うので、じっくり試食しながら選んでみてください。
きゃろたま的みかんを選ぶポイントは
・大きいみかんより小さいみかんを選ぶ。
・皮が薄いみかんを選ぶ
です。
白崎海岸からあらぎ島までは、国道42号線と480号線をつかって約1時間半。
480号線はところどころで道が狭くなっているところがあるので対向車に気をつけてください。
(ちょっと写真ブレてすみません…)
特設駐車場からあらぎ島展望台まで、カラフルなLEDライトが出迎えてくれます。
薄暗がりだとこんな感じです。
日が落ちてだんだん暗くなってくると、田んぼの縁に置かれたイルミネーションが浮かび上がってきます。
じつは三脚を自宅においてきちゃったんですね…。
なのでガードレールから突き出たポールをカメラに添えて、シャッタースピードを2秒~6秒のどこかに設定して撮影しました。
それでも手がかじかんできてブレた写真がたくさん…。
冬の時期、温かいイメージが強い和歌山県ですが、山間部は雪が積もるくらい寒いです。高野山周辺、龍神、本宮方面おこしの際は夜間早朝の路面凍結に注意してくださいね。
iPhoneだときれいに撮れないですぅ~~( ノД`)
あらぎ島のイルミネーション「あらぎ島イルミテラス」は、 2018年2月4日まで開催。
夕ごはん前にちょっと足をのばしてみてはいかがでしょうか。
夜は和歌山市駅近くの日本酒バー水辺座で
中馬さんはお酒が大好きということで、お連れしました!
和歌山県内で作られている日本酒はもちろん、地ビール、女性に人気のリキュールまで、各種あります。
中馬さんは「桃山の桃酒」を飲んでいました。
ちょっと今自分がやってることの相談に乗ってもらったり、記事ができあがるまでのお話をうかがったり、のんびりまったりした時間をすごしました。
ラストオーダーは「おでん出汁でつくったカレー」で。
いかがでしたでしょうか。
有名な和歌山県の観光地といえば、和歌山城、マリーナシティ、南紀白浜、熊野、高野山がありますが、有名どころでなくても和歌山県内全域で観光を楽しむことができます。
もし和歌山に行ってみたいなあと思ったあなた!
ぜひきゃろたまに相談いただければ幸いです。
すごく楽しくて和歌山が好きになりました!